初心者向けデッキ:どの席でも迷わない 7 人ルーム
人狼ゲームで初心者がいちばん困るのは、ルールが難しいことではありません。 自分の席に何もすることが無いまま、初日の夜が明けてしまうことです。
素市民(特別な能力を持たない村人。本作の画面では「市民」と表示されます)を引くと、 初参加の人はたいてい黙ってしまいます。 何を話せばいいのか分からないうちに投票の時間が来て、よく分からないまま吊られる、 あるいはよく分からないまま誰かに投票する。これが人狼の最初の壁です。
そこで MAFIA には、初心者だけで集まっても全員に役割がある編成を規定デッキとして用意しました。
構成
| 役職 | 人数 | 陣営 |
|---|---|---|
| 双子 | 2 | 村 |
| 委任者 | 1 | 村 |
| 騎士 | 1 | 村 |
| 占い師 | 1 | 村 |
| 人狼 | 2 | 人狼 |
合計 7 人(村 5 人 : 人狼 2 人)。素市民は入っていません。
設計の原則:どの席を引いても孤立しない
この編成は「強い役職を詰め込む」ためのものではありません。 どの椅子に座っても、初日から話す相手か、やることがあるように選んでいます。
- 双子は、もう一人が誰かを最初から知っています。つまり確定で味方だと分かる相棒が居ます。 さらに夜は双子だけの会話ができるので、「何を話せばいいか分からない」状態になりません。
- 委任者は、自分の一票を他の人に預けられます。判断に自信が無くても、 「この人に任せる」という形で参加できる——これは投票を棄権することとは違います。
- 騎士と占い師は、2 日目以降の夜にやることがはっきりしている定番の役職です (初日の夜は、占い師には「人狼ではない人」が 1 人自動で知らされます)。
- 人狼は 2 人です。1 人だと相談相手が居らず、初心者にはいちばん苦しい席になります。
そして初日の夜に会話ができるのは、双子と人狼だけです。 だから初日から本当に手が止まるのは素市民の席だけ——それがこの編成に素市民が居ない理由です。
それぞれの役職の動き
双子(2 人)
もう一人の双子が誰かを知っています。夜は双子だけの会話ができます。
ただし重要な注意があります。片方が処刑や襲撃で死ぬと、もう片方も後を追って死亡します。 2 人で 1 組の役職なので、狼に双子の片方を噛まれると村は一度に 2 人失うことになります。
これが具体的にどれくらい重いかというと——
| 盤面 | 状況 |
|---|---|
| 7 人(開幕) | 続行 |
| 双子 2 人が死んで 5 人 | まだ続行(村 3 : 狼 2) |
| その次の夜に村があと 1 人噛まれて 4 人 | 人狼の勝ち |
つまり実質は「双子が死んだ次の夜、護衛を外したらそこで終わる」ということです。 双子が生きているあいだは後述のとおり村がやや有利ですが、双子が落ちた瞬間に猶予が消えます。 騎士はそこを守ってください。
その代わり、生きているあいだは「絶対に信用できる相手が 1 人居る」という強い足場になります。
初心者に双子を勧める理由は、この足場です。人狼が難しいのは、 誰の言葉も信じられないところから始まるからで、双子はその一番きつい部分を最初だけ免除してくれます。
委任者(1 人)
昼の投票で、自分の一票を他のプレイヤー(受任者)に委任します。 受任者が投票した先に、あなたの票も合算されます。
- 受任者が投票を放棄した場合は、あなたも放棄になります。
- 自分自身に委任することはできません。
- 委任できる相手が一人も居ない状況(決戦投票などで候補が限られる場合)では、通常の投票になります。
夜の行動はありません。昼にしかやることが無い代わりに、昼の一番大事な場面で必ず出番があります。
騎士(1 人)
毎晩 1 人を選んで、人狼の襲撃から守ります。自分自身を守ることはできません。
占い師(1 人)
毎晩 1 人を選んで、その人が**「人狼」か「それ以外」か**を知ることができます。
人狼(2 人)
毎晩 1 人を選んで襲撃します。人狼同士は互いを知っていて、夜に人狼だけの会話ができます。
なぜ素市民をゼロにしたのか
ここは意見が分かれるところなので、理由をはっきり書いておきます。
素市民を入れない代わりに、この編成は全員が固有のルールを持ちます。 つまり、卓全体で覚えることの種類はむしろ最大になります。 とくに双子と委任者は、他の人狼ゲームにあまり無い役職です。
それでもこの形にしたのは、「覚える量が少ないこと」より「手が止まらないこと」を優先したからです。 素市民 1 人の卓は、覚えることは少ないけれど、その 1 人が黙ってしまえばその人の初回体験は終わります。 役職の説明はゲーム内で読めますが、話す相手が居ないことは、説明では埋められません。
村が有利であることも、意図です
村 5 人に対して人狼 2 人、しかも占い師・騎士・双子 2 人が揃っています。 これは村側がやや有利な編成です。
初回の卓で理不尽に負ける体験は、そのまま「もうやらない」に直結します。 だから最初の 1 卓は、村側が勝ち筋を掴みやすい方に寄せています。 慣れてきたら、狼が有利に動ける編成へ移ってください。
なお、狼側に初心者が座った場合の難しさについては、実際のプレイを見ながら調整していく予定です。
選び方
ルームを作るときの設定画面で、「規定デッキから選ぶ」 から 「7人初心者ルーム」 を選ぶだけです。
定員は役職の合計から自動で決まります(この編成なら 7 人)。 定員を別に入力する必要はありません。ゲームは満員になってから開始されます。
配役を自分で変えたい場合は「カスタム(自由配役)」を選ぶと、役職ごとの人数を編集できます。
次の一歩:6 人騎士ルーム
この編成に慣れたら、「6人騎士ルーム」(市民 2・騎士 1・占い師 1・人狼 2)が次の一歩です。 人数が 1 人減り、素市民(市民)が登場します。
役職を持たない席で何を話すか——これが人狼の本題です。 双子や委任者という足場を外して、そこに踏み込むための最短の編成が 6 人騎士ルームです。