委任者の立ち回り — 票を預ける相手の選び方
委任者のルール(自分に委任できないこと・連鎖すること・受任者が放棄すれば自分も放棄になること)は 役職紹介:委任者 にまとめてあります。 このコラムは、その票をどこに置くかの話です。
委任は「1 票増やす」動きではない
まずここを間違えないでください。委任しても村の総票数は変わりません。 動くのは票の置き場所だけです。
では何のための役職かというと、自分より判断材料を持っている人に票を寄せるためです。 占い師のように確定情報を持つ席へ預ければ、その人の読みが 2 票ぶんの重みを持ちます。
∴ 判断軸は「信用できるか」ではなく、**「その人は自分より多く知っているか」**です。
預け先の考え方
| 預け先 | 効き方 |
|---|---|
| 確定情報を持つ席(占い師など) | 情報の重みが増える。読みが当たっていれば最も強い |
| 発言量が多く理由を出す席 | 判断の質は上がるが、その人が狼だと 2 票を渡すことになる |
| 寡黙な席 | ⚠️ 放棄されると自分の票ごと消えます |
いちばん避けたいのは最後の行です。委任者にとって、受任者が投票しないことは自分が投票しないことと同じです。 「この人は必ず投票する」という確認のほうが、「この人は村っぽい」より優先されます。
公言するかどうか
委任したことを言うと、村は「その席に 2 票乗っている」と分かって投票計画を立てられます。 一方で狼にも同じことが分かるので、受任者が噛まれやすくなります。
序盤は言う価値があります(村の計算が合う)。 終盤、1 票で結果が変わる盤面では、言わないほうが票の動きを読まれません。
票が消える形を先に潰す
役職紹介の表のとおり、循環(お互いに委任し合う形)と受任者の死亡・不在でも票は放棄になります。 委任者が複数居る卓や、受任者が吊られそうな場面では、預け先を変える判断が要ります。
⚠️ 決選投票では、委任できる相手が一人も居なくなることがあります(同得票者は選べないため)。 そのときは自動的に通常投票へ切り替わるので、票が消えるわけではありません—— ただし「委任するつもりだったのに直接投票になった」形になるので、 決選では自分で投票先を決めておくつもりでいてください。
よくある失敗
- 寡黙な人に預ける — 放棄されると自分の票も消えます。委任者にとって最悪の事故です。
- 「委任=安全な選択」だと思う — 預け先が狼なら、狼に 2 票を渡しています。
- 終盤も序盤と同じ相手に預け続ける — 受任者が噛まれた夜、あなたの票は行き先を失います。
こんな場面
7 人初心者ルーム(双子 2・委任者 1・騎士 1・占い師 1・人狼 2)。 あなたは委任者でした。
1 日目、占い師が名乗り出ました。あなたは占い師に委任し、そのことを公言しました。 村は「占い師の投票先には 2 票入る」と分かった状態で議論できます。
1 日目の夜、狼は占い師ではなくあなたを噛みに来ました——委任者を消せば占い師の票が 1 票に戻るからです。 騎士が占い師を守っていたので、あなたが噛まれました。
……これは失敗ではありません。噛みが 1 回、占い師以外に向いたのは村の得です。 ただし、公言しなければ狼はこの手を選べませんでした。
もし公言していなければ、狼はおそらく占い師を噛みに行き、騎士の護衛と噛み合っていました。 どちらが良かったかは盤面次第です——公言は「村の計算しやすさ」と「狙われやすさ」の交換だと覚えてください。