騎士 — 同じ人を2晩続けて守れない。だから「捨護」がある
騎士は、毎晩 1 人を選んで人狼の襲撃から守る役職です。 守る相手を自分で指名できるのは騎士だけで、村側の防御の中心になります。
そして MAFIA の騎士には、覚えておくべき制約が 2 つあります。
基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 陣営 | 村 |
| 夜の行動 | 護衛先を 1 人選ぶ(2 日目以降) |
| 制約① | 自分自身は守れない |
| 制約② | 前夜に守った相手は、その次の夜は選べない(連続護衛不可) |
| 選択肢 | 護衛先を選ばない「捨護」ができる |
🔴 制約②:同じ人を 2 晩続けて守れない
前の夜に守った相手は、次の夜は選択肢から消えます。
これは「占い師を名乗った人をずっと守る」ができないということです。 占い師が初日に名乗り出て、あなたがその夜に守ったとすると—— その次の夜、占い師は無防備になります。狼はそこを狙ってきます。
∴ 騎士は「誰を守るか」だけでなく「いつ守るか」を決める役職です。
捨護:制約を 1 晩で外す
護衛先を選ばずに夜を終える選択が「捨護」です。誰も守りません。
一見損ですが、これには意味があります。 捨護した夜は「前夜の護衛先」が記録されないので、 その次の夜は誰でも選べるようになります。
つまり同じ相手を守り続けたいときは、こう回します。
| 夜 | 行動 | 次の夜に守れるか |
|---|---|---|
| 2 日目の夜 | 占い師を守る | ❌ 占い師は選べない |
| 3 日目の夜 | 捨護(誰も守らない) | ✅ 占い師を再び守れる |
| 4 日目の夜 | 占い師を守る | ❌ また 1 晩空ける |
2 晩に 1 回しか守れない——これが騎士の実質的な性能です。 「守れない夜」を作ることは避けられないので、 その夜は狼が別の相手を噛むように議論を誘導するのが上手い立ち回りです。
守れたかどうかは、村からは分からない
護衛が当たった夜は、単に誰も死にません。 「守った」という通知は村に出ません。
ここで注意が必要なのは、誰も死ななかった理由は 1 つではないことです。 配役によって、次の 5 通りがあります。
| # | 理由 | 起こる部屋 |
|---|---|---|
| 1 | あなたの護衛が当たった | 騎士が居る部屋 |
| 2 | 狼の選択が割れて襲撃が不発になった | 狼が 2 人以上の部屋 |
| 3 | 噛まれた相手が妖狐だった(妖狐は噛みで死なない) | 妖狐が居る部屋 |
| 4 | 魔女が蘇生した | 魔女が居る部屋(10 人魔女ルームなど) |
| 5 | 罠師の罠が噛みを止めた(狼が返り討ちになる) | 罠師を入れた部屋 |
村はよく 1 番だと決めつけます。ですが2 番は狼が 2 人いれば普通に起こります (人狼は全員一致でしか噛めません)。 ∴ 誰も死ななかった夜に「護衛成功だ」と断言すると、当たっていない読みを村に固定してしまいます。
騎士自身も同じです。自分の護衛が当たったのか、狼が割れただけなのかは区別できません。
名乗るべきか
騎士が名乗り出ると、狼は「守られている相手」を予測できるようになります。 また、騎士が名乗ると騎士自身が噛まれます——自分は自分を守れません。
一般には終盤まで黙っているほうが機能します。 名乗る価値があるのは、吊られそうになったときなど「黙ったままだと村が損をする」場面に限られます。
こんな場面
7 人の部屋(初心者向けデッキ)で、初日の投票で双子の片方が吊られました。 双子は片方が死ぬともう片方も死ぬので、村は一度に 2 人失って 5 人になりました。
残りは村 3 人(委任者・騎士・占い師)に狼 2 人。 ここで村があと 1 人減ると、狼の数が村の数に並んで狼の勝ちです。 つまり以降の夜は、一度も死者を出せません。
1 日目の夜、騎士は占い師を守りました。朝、誰も死んでいませんでした。 ——ただし前述のとおり、これが護衛の成功だったのか狼の選択が割れた不発だったのかは分かりません。
2 日目の昼、決選投票でも同票になり、その日の処刑はスキップされました(5 人のまま)。
2 日目の夜、騎士は前夜に占い師を守っているので、占い師を選べません。 迷った末に委任者を守り——狼は占い師を噛みました。村 2 人に狼 2 人。終了です。
前夜に捨護しておけば、この夜に占い師を守れていました。 「まだ余裕がある」と思っている夜こそ、1 晩空ける価値があります。