騎士の立ち回り — 「捨護」で護衛を回す
騎士のルール(連続護衛不可・捨護・護衛成功が見えないこと)は 役職紹介:騎士 にまとめてあります。 このコラムは、その制約の中でどう守り切るかの話です。
騎士は「誰を守るか」ではなく「いつ守るか」の役職
同じ相手は実質 2 晩に 1 回しか守れません(連続護衛不可)。 占い師が初日に名乗り出て、あなたがその夜に守ったとすると—— その次の夜、占い師は無防備になります。狼はそこを狙ってきます。
∴ 「守れない夜」を作ることは避けられません。 その夜は狼が別の相手を噛むように議論を誘導するのが上手い立ち回りです。 「まだ余裕がある」と思っている夜こそ、捨護で 1 晩空ける価値があります。
「護衛成功」と決めつけない
村はよく「騎士が守った」と決めつけます。 ですが村が誰も欠けなかった夜の理由は 5 通りあり(役職紹介の表を参照)、 狼の選択割れは狼が 2 人いれば普通に起こります。
騎士自身も同じです。自分の護衛が当たったのか、狼が割れただけなのかは区別できません。 村が誰も欠けなかった夜に「護衛成功だ」と断言すると、当たっていない読みを村に固定してしまいます。
名乗るべきか
騎士が名乗り出ると、狼は「守られている相手」を予測できるようになります。 また、騎士が名乗ると騎士自身が噛まれます——自分は自分を守れません。
一般には終盤まで黙っているほうが機能します。 名乗る価値があるのは、吊られそうになったときなど「黙ったままだと村が損をする」場面に限られます。
よくある失敗
- 初日から占い師を守り続けようとする — 連続護衛不可なので物理的に不可能です。 「守れない夜」をどこに置くかを先に決めるのが騎士の仕事です。
- 「誰も欠けなかった=自分の護衛が当たった」と言い切る — 区別できません(上記)。 外れていた場合、村の読みを丸ごと誤った前提に固定します。
- 余裕のある夜に捨護をためらう — 捨護は「サボり」ではなく、翌夜の選択肢を買う投資です。
こんな場面
7 人の部屋(初心者向けデッキ)で、初日の投票で双子の片方が吊られました。 双子は片方が死ぬともう片方も死ぬので、村は一度に 2 人失って 5 人になりました。
残りは村 3 人(委任者・騎士・占い師)に狼 2 人。 ここで村があと 1 人減ると、狼の数が村の数に並んで狼の勝ちです。 つまり以降の夜は、一度も死者を出せません。
1 日目の夜、騎士は占い師を守りました。朝、誰も死んでいませんでした。 ——ただしこれが護衛の成功だったのか狼の選択が割れた不発だったのかは分かりません。
2 日目の昼、決選投票でも同票になり、その日の処刑はスキップされました(5 人のまま)。
2 日目の夜、騎士は前夜に占い師を守っているので、占い師を選べません。 迷った末に委任者を守り——狼は占い師を噛みました。村 2 人に狼 2 人。終了です。
前夜に捨護しておけば、この夜に占い師を守れていました。